横浜文明堂喫茶 ル・カフェの どら焼きの皮パンケーキは、なんで「パステル」というのか?

カステラの老舗カフェの一番人気は焼きたて「パステル」

「カステラ一番♪ 電話は二番♪」と天国と地獄の曲に合わせて、小熊の操り人形がカンカンダンスを踊るCMは、昭和世代には印象深かいカステラの文明堂。

横浜文明堂のSHOP奥にある、喫茶室「ル・カフェ」は焼き立てのカステラや、デザートが食べられる、昭和な喫茶室。数年前までは、中高年や家族連れという客層がメインだったが、最近は10代20代のグループも多く、その目当てがこの「パステル」

焼き立てのどら焼きの皮「パステル」、まさにそれは焼き立てパンケーキ

文明堂の看板商品といえば「カステラ」と、どら焼きの「三笠山」。そのどら焼きの皮を大判に焼いて、バター、シロップ、生クリームと好みの食べ方で楽しむデザートが「パステル」だ。

美しい小麦のメイラード反応。隠し味に出している醤油のお陰で、より香ばしく照り艶やかに仕上がったどら焼きの皮を、バターとシロップ、生クリームでいただく。はい❕まさにパンケーキです。

そう、昨今のパンケーキブームのおかげで、インスタ映えも狙って若い世代も文明堂喫茶を楽しんでいるわけだ!

どら焼きの皮パンケーキをなぜ「パステル」というのか?

でも、なぜこれを”パステル”と名付けたのか?ネット上に不思議に思う人がたくさんいるようだが、だれもその答えを導いていない。

カステラは室町時代後期にポルトガルから伝来した南蛮菓子”castela”でカステラは和製ポルトガル語。なのでカステラ屋さん文明堂としては、このどら焼き皮を、ポルトガル語でケーキを表す”pastel”から名付けたと思われる。パステル画の画材とは無関係。ちなみにポルトガルでケーキ屋は”pasteleria”と呼ばれ、フランスでは”pâtisserie”になりますねー。

それにしても、店内でも「パステル」を”パンケーキのように仕上げた”と説明しているのには、時代の趨勢を感じる。
というのも、2008年5月に同店で「パステル」を食べた際、店内やメニューにパンケーキという説明はなく、三笠山(どら焼き)の皮のみのお菓子という説明で、2008年当時の自分のブログに以下のように感想を綴っている。

大きさはどらやきの皮というよりパンケーキ(ホットケーキ)。しかも焼き立て感があって暖かい。だからバターだとまるでパンケーキのよう。でもより焦げ感が香ばしい。そして生クリームで食べるとワッフルみたい。こんなにもどらやきの皮のデザートがおいしいなんて驚き!飾りのない素直なおいしさ。

と、どら焼きの皮が、焼き立てはパンケーキそのものだと感動していた(笑)。詳しくは下記の2008年5月のブログ記事を参照してください。

2008年といえば、元祖行列パンケーキの「bills」が、七里ガ浜に日本初出店した年で、Eggs ‘n Thingsがは原宿に初上陸する2年前だったんだから、無理もない。

ちなみに「パステル」は1枚180円で、1枚につき、バター、シロップ、生クリームからどれか一つを選べる。そして何枚でもオーダーできる!でもいうも大体は2枚(笑)そして生クリームトッピングが好み!